研究課題/領域番号 |
21K16888
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立神戸アイセンター病院(診療部、研究センター) (2023) 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部 (2021-2022) |
研究代表者 |
横田 聡 地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立神戸アイセンター病院(診療部、研究センター), 診療部, 医長 (30885405)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / 再生治療 / 遺伝学的検査 / 網膜 / 網膜神経節細胞 / 遺伝性網膜ジストロフィ / 網膜神経繊維層厚 / 緑内障 / 遺伝性網膜変性疾患 / 視細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
目で物を見るときに、網膜で光を捉えます。網膜は1.光を電気信号に変換し、2.脳へと伝えます。このうちの、光を電気信号に変換するところがうまくできなくなる病気があります。その病気に対して、iPS細胞から網膜の一部を作って移植するような臨床研究が始まりました。光を電気信号に変換することがまたできるようにと移植するのですが、脳へと伝える力が十分に残っていないと、せっかく移植した網膜が電気信号を作ってもそこで止まってしまいます。どの患者さんの網膜のどの部位に移植するのが効果的か、脳へと伝える力を適切に評価する必要があり、この研究を計画しました。
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研究成果の概要 |
研究課題1において、網膜色素変性患者の網膜内層の構造変化について報告し、機能変化についてelectrically evoked phosphenesについて共著者として報告した。研究課題2として、網膜内層の構造変化について、責任遺伝子の差よりも、病期の進行により相関しており、 病的バリアントの違いによる菲薄化の差が明らかにならなかった。研究課題3については、遺伝性網膜ジストロフィのマウスモデルを用いて、網膜 のフラットマウントでの残存網膜神経節細胞数・細胞密度を比較したが、遺伝的背景を持たないマウスと比較して差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既報と同様に、網膜外層病変である網膜色素変性の患者において、網膜内層の変化がみられた。本研究では、網膜内層への変化が、遺伝学的背景に関連している可能性を仮定し、それを明らかにすることで将来的な網膜外層移植の適応判断の一助となることを期待して研究を行なった。しかし、バリアントに関わらず網膜外層の障害の程度の進行具合により内層障害は関連していることがあきらかとなり、遺伝学的背景よりは個別な内層機能の評価が、網膜外層治療の際には重要であることが推定された。
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