研究課題/領域番号 |
21K16925
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
片山 文平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任研究員 (50897379)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 光線力学療法 / 緑膿菌 / MRSA / 皮膚潰瘍 / 混合感染 |
研究開始時の研究の概要 |
既存の抗生物質や消毒薬とは全く作用機序の違う光線力学療法(PDT)は、新たな耐性菌を生み出さないとう最大の特徴がある殺菌治療法である。そのPDTを、臨床でしばしば遭遇するMRSAと緑膿菌の混合感染マウス皮膚潰瘍に対して行い、殺菌効果、創傷治癒促進効果、菌交代現象の有無等を検討することを研究目的とする。
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研究成果の概要 |
先行研究で、MRSA及び緑膿菌それぞれ単独に、ALA-PDTが殺菌作用があることを報告した。感染皮膚潰瘍に対するPDTの臨床応用を考えると、MRSAと緑膿菌の混合感染にも効果があるのかの検討が必要であると考えた。また、PDTを行った場合に、菌交代現象が起こるか否かの検討も必要であると考えた。結果は、MRSAと緑膿菌の混合感染に対して、PDTを行った場合、菌交代現象は起こらなかった。また、それぞれ単独であった場合と同様に、混合感染の場合も、PDTは十分に殺菌効果があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の抗生物質や消毒薬とは全く作用機序の違う光線力学療法で、MRSAと緑膿菌の両方を殺菌できるということは、褥瘡や慢性潰瘍などの治療において、新たな選択肢ができることを意味する。また、抗生物質と違い、新たな耐性菌を生じないことが特徴のALA-PDTは、世界的に問題となっている耐性菌問題の救世主となる可能性があると考える。
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