研究課題/領域番号 |
21K16965
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
星 嵩 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70757210)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 歯周組織再生療法 / FGF-2 / 骨移植材 / 骨補填材 / 歯周炎 |
研究開始時の研究の概要 |
FGF-2は歯周組織再生療法に使用され、良好な臨床成績が報告されている。しかしながら、術後に歯肉の陥凹が予想される重度歯周組織欠損に対するFGF-2の効果は限局的であり、FGF-2と骨補填材との併用療法が有効な治療法になるのではないかと期待されている。本研究では、歯周組織再生療法において FGF-2と併用すべき骨補填材の種類と形状を究明することを目的とし、大型実験動物を使用した研究を行う。骨補填材の種類として、β-TCP、ウシ由来異種骨、炭酸アパタイトの効果を比較検討する。骨補填材の形状として、顆粒型、ランダムトンネル型、ゼラチンスポンジ型の効果を比較検討する。
|
研究成果の概要 |
大型実験動物を使用した実験により、実験的1壁性骨欠損に使用する骨移植材として、炭酸アパタイト(CO3Ap)とリン酸オクタカルシウム/コラーゲン複合材料(OCP/Col)の、歯周組織再生療法における骨形成への有効性が示唆された。本結果をまとめ、学会で発表し、英語論文を執筆した。 歯周組織再成療法におけるFGF-2と骨移植材の併用療法の臨床成績を解析し、従来では困難だった小臼歯の3度根分岐部病変に対して再生を行った結果をまとめ、学会にてポスター発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、術後に歯肉弁の著しい陥凹を生じると予想される一壁性骨欠損などの重度の骨欠損に対して、炭酸アパタイト(CO3Ap)とリン酸オクタカルシウム/コラーゲン複合材料(OCP/Col)を使用した歯周組織再生療法の有効性が示唆された。これらの骨移植材とFGF-2の併用療法により、より多くの歯周炎症例に対して再生が可能となるかもしれない。 歯周組織再生療法における自家骨とFGF-2の併用療法によって、従来では困難だった小臼歯の3度根分岐部病変に対して再生が達成できた。自家骨とFGF-2の併用療法は、ヒトにおける重度歯槽骨吸収を再生できる可能性が示唆された。
|