研究課題/領域番号 |
21K17006
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡田 宗大 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (10877096)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨再生 / 歯周組織再生 / インプラント / 炭酸アパタイト / FGF-2 / 顎骨増大 / 人工骨 / 3Dプリンタ / 顎骨増大術 |
研究開始時の研究の概要 |
歯を失った後の顎骨吸収が生じた症例にインプラント治療をする際には、顎骨増大術により顎骨形態の回復を図る必要がある。近年、デジタル技術革新により患者個人の顎骨形態に合わせたカスタムメイドで精巧なブロック状人工骨が3Dプリンタを用いて作製可能となっている。そこで申請者はブロック状人工骨と強力な血管新生作用を有する線維芽細胞増殖因子(FGF-2)に着目し、同時埋入法への応用の可能性を見出した。本研究の目的は、3Dプリンタを用いて成形したα-リン酸三カルシウム(TCP)ブロック状人工骨とFGF-2を併用した顎骨増大とインプラント同時埋入法の有効性を包括的に評価することである。
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研究成果の概要 |
本研究は、水平・垂直的に吸収した顎骨に対する顎骨増大とインプラント同時埋入の術式の構築を目的としている。 2021年度は、自家骨、ウシ由来異種骨を用いた骨再生誘導法と同時にインプラントを埋入し、組織学的に検証を行った。2022年度はインプラント同時埋入法に使用する骨補填剤として、近年開発された炭酸アパタイト(CO3Ap)に着目し、イヌを用いた1壁性骨欠損に対するCO3Apを用いた組織再生療法の有効性を報告した。2023年度は、歯周炎患者を対象とした観察研究にてCO3Apを用いた歯周組織再生療法の安全性と有効性を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯を失った後の顎骨吸収が生じた症例にインプラント治療をする際には、顎骨増大術によ り顎骨形態の回復を図る必要がある。本研究成果より炭酸アパタイトの骨再生また歯周組織再生の安全性、有効性を報告することができた。これらの研究成果よりインプラント同時埋入法に用いる骨補填剤として炭酸アパタイトが有効である可能性が示唆された。インプラント埋入と顎骨増大術を同時に行うことにより約半年の治療期間が短縮でき、外科処置も1回で済むことから、低侵襲かつ迅速なインプラント治療を提供が可能となり、口腔内の健康増進に寄与することが期待できる。
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