研究課題/領域番号 |
21K17055
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
乾 志帆子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90807695)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | TNT / アメロジェニン / 骨補填材 / ゲル |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はTNTの性質を利用し、早期の骨形成および強固な連結に必要なハイドロキシアパタイトをドープすることを想起した。ハイドロキシアパタイトにTNTを媒介することで、顎骨欠損部の早期硬組織形成が期待される。そこで、本研究の目的は、TNT粉末へのハイドロキシアパタイトドープが顎骨欠損部位の硬組織形成にどのような影響を与えるのか検討することで、新規骨補填材の開発を目指すことを目的とした。
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研究成果の概要 |
本研究では、低温化学合成法により作製されたTNTにアメロジェニンをコーティングすることで材料表面に与える影響ならびにインプラント埋入周囲組織の硬組織および軟組織に与える影響について検討する。酸化チタンの粉末に対し、低温化学合成法を行うことで析出されたTNT粉末をアメロジェニン溶液に一定時間浸漬し、SEMにて観察したところ、TNT粉末周囲にアメロジェニンがコーティングされていることが明らかとなった。また、同試料をラット骨髄細胞に播種し、in vitroの評価を行ったところ、硬組織分化誘導能が向上することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーボンナノチューブが世にでてからすでに17年間が経過し、いくつかの応用製品が実用化される段階にまで技術革新が進められてきた。カーボンナノチューブの発見以降、非酸化物系層状化合物を中心に無機系ナノチューブの研究開発が行われてきた。また、この粉末を利用し、ドラッグデリバリーシステムとして利用される実験も多く、本申請研究も骨補填材としてTNTを利用することを目的とした新規の実験である。TNTの性質を効果的に利用することで顎骨欠損に悩む患者に対し、早期の硬組織形成および上皮の緊密性の確保を誘導する新規材料の創製が期待される。
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