研究課題/領域番号 |
21K17085
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須田 大亮 新潟大学, 医歯学系, 助教 (20806137)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 進行性下顎頭吸収(PCR) / 下顎骨延長モデルラット / 卵巣摘出(OVX)ラット / 間葉系幹細胞培養上清(MSC-CM) |
研究開始時の研究の概要 |
顎変形症に対する外科的矯正手術後の患者にしばしばみられる、進行性下顎頭吸収(Progressive condylar resorption)の予防法・治療法を確立のための研究をラット下顎骨延長モデルを用いて行う。ラット下顎骨延長モデルは下顎骨延長術を行うことで下顎頭に力学的負荷が加わり、下顎頭の骨やその周囲の組織の変化を見ることができる。進行性下顎頭吸収の発症には骨のコンディションの低下も関連していることが指摘されているため、骨粗鬆症を発症させたOVXラットを用いて実験を行いその理解を深める。予防法、治療法の候補である間葉系幹細胞培養上清やPTH製剤、エストロゲン製剤の効果があるか実験を行う。
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研究成果の概要 |
進行性顆頭吸収(PCR)とは、顎矯正手術後に下顎頭の骨が吸収されてしまう疾患のことである。我々はこれまでにラット下顎骨延長モデルを用いて下顎頭に機械的負荷をかける実験を行ってきた。今回我々は副甲状腺ホルモン(PTH)製剤がPCRの予防や治療に有効かどうかを探る実験を行った。PCRは女性ホルモンとの関連が報告されていることから、卵巣摘出(OVX)ラットを用いて実験を行った。下顎骨延長により下顎頭に負荷をかけたOVXラットの下顎頭の骨欠損長を測定したところ、PTH非投与群では1091μmであったのに対し、PTH投与群では714μmと投与群の方が骨欠損長が小さかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の実験の結果で副甲状腺ホルモン(PTH)製剤が、進行性下顎頭吸収(PCR)の予防・治療法として有用である可能性を示すことができました。今後のPCRの予防・治療法開発の一助になったものと考えます。
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