研究課題/領域番号 |
21K17150
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
|
研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
小林 真左子 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (90706954)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 骨吸収抑制剤 / 骨形成 / 骨補填材 / 骨造成 / マクロファージ / Platelet-rich fibrin / 骨増生 |
研究開始時の研究の概要 |
骨吸収抑制剤は、薬剤誘発性顎骨壊死発症のリスク因子である。そのため、骨吸収抑制剤投与中には、その有効性のエビデンス不足から骨補填材を用いた骨増生法が積極的に選択されることは少ない。骨髄系マクロファージ由来である骨補填材関連マクロファージおよびMNGCs (Multinucleated Giant Cells)は、近年、骨形成を促進する機能を持つ可能性が示唆されている。本研究では、骨吸収抑制剤を投与した際に誘導されるバイオマテリアル関連マクロファージおよびMNGCsに注目しその機能を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
骨吸収抑制剤であるビスフォスフォネート製剤や抗RANKL抗体製剤は、薬剤関連顎骨壊死発症のリスク因子である。本研究は、骨吸収抑制剤を投与した際に誘導されるバイオマテリアル関連マクロファージに注目し、骨形成能との関連性を検討した。ゾレドロネートと抗RANKL抗体(mAb)を使用し、マウスモデルを作製した。それぞれのマウスからPlatelet-rich fibrinを加工し、キャリアとして骨補填材を頭蓋骨欠損部に埋植し、骨形成能を検討した。解析の結果、mAb投与群で新生骨形成が促進される傾向を認めた。組織学的に骨補填材周囲にマクロファージが誘導されたが、明確な極性変化を認めなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨吸収抑制剤が免疫系とくに骨補填材関連免疫細胞に与える影響、骨形成に及ぼす影響に関する研究は、これまでほとんど報告がなかった。本研究では、骨吸収抑制剤関連顎骨壊死を発症していない骨吸収抑制製剤投与中の個体において、人工物である骨補填材を用いる骨造成法が有用かどうかについて、初めてマウスモデルを作製し、多面的に評価した。本研究結果は、Guided bone regeneration法の応用知見として口腔外科、歯科インプラント外科領域に与えるインパクトは大きいと思われる。
|