研究課題/領域番号 |
21K17205
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
梶原 弘一郎 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (80803915)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 糖尿病性腎症 / P.gingivalis / lipopolysaccharide / toll-like recepter / SGLT2 / 口腔衛生 / P. gingivalis / 歯周疾患 / 糖尿病 / P. gingivalis LPS / FGF23 / ACE2 / 尿細管間質性炎 / 糸球体硬化症 / 複雑系 / TLR / SGLT2阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周疾患のある糖尿病患者が腎症を合併する危険性の高いことは喫緊の問題です。糖尿病の腎糸球体は自然免疫受容体を発現するので、歯周病細菌と出会うと腎症を起こすこと、SGLT2を炎症性に過剰発現させることをマウス実験で証明しました。この研究では、歯周病が腎症だけでなく糖尿病を増悪させるという仮説を明らかにします。
|
研究成果の概要 |
歯周疾患を持つ糖尿病患者は歯周疾患でない糖尿病患者より腎症に移行する割合が高いことが知られていますが、その仕組みは未解明です。この研究では、糸球体血管が、糖尿病になると免疫分子TLRを発現して、血液中の細菌成分に過剰反応することで腎臓を硬くする可能性を追求しました。本研究は、血中に入った歯周病原物質P.gingivalis LPSが構造の複雑な糸球体から排除できず、糖尿病環境で発現するようになったTLRを活性化して、炎症を促進する様々な物質(白血球接着因子、生理活性物質など)を発現し、糖代謝異常を引き起こすことがわかりました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者は、口腔衛生状態に気をつけ、歯磨きをすること、もし歯周病があれば早期に治療することで腎症に移行することを予防できる可能性が、マウスを用いた動物実験で示すことができた。糖尿病性腎症の起こる仕組みは多様で、一概に言うことは出来ないが、少しでも糖尿病による透析患者人口を減らすことに貢献できるのではないかと考えている。
|