研究課題/領域番号 |
21K17209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
眞嶋 みなみ 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50876638)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 口腔乾燥症 / 小唾液腺 / 口腔癌 / 放射線治療 / 口腔乾燥 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌の放射線治療では唾液腺を避けた照射は困難で、唾液腺障害による口腔乾燥症が起きると患者のQOLは大きく低下する。近年、患者の自覚する口腔乾燥感は大唾液腺と小唾液腺から分泌された総唾液分泌量の低下ではなく、小唾液腺分泌量の低下によるものだとされるが、小唾液腺分泌量の測定法は未だ確立されていない。本研究では小唾液腺をターゲットとした口腔癌の放射線治療患者にも使用できる分泌量測定法を開発し、放射線治療患者の小唾液腺分泌量、患者の口腔乾燥感および小唾液腺の吸収線量との関連性を明らかにすることで、患者が訴える「かわき」とリンクする真の「口腔乾燥症の客観的評価法」を確立し、超高齢社会のニーズに応えたい。
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研究成果の概要 |
本研究では正確で簡便な小唾液腺の分泌量測定法を開発した。この測定法は健常者のみならず、放射線治療患者の治療中の粘膜炎発生時にも適用可能な汎用性の高いものである。小唾液腺分泌量および総唾液分泌量との関連性評価の目的で、放射線治療患者の摂食時および非摂食時の口腔乾燥感についてVisual analog scale法にて患者アンケート調査を行った。その結果、小唾液腺分泌量が総唾液分泌量よりも患者が自覚する口腔乾燥感との関連性が高い可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
総唾液分泌量の低下よりも、小唾液腺分泌量の低下こそが患者の自覚する口腔乾燥感と強く関連していることがすでに報告されていたが、これまで確立された客観的測定法が存在しなかった。今回開発した測定法は健常者のみならず、放射線治療患者の治療中の粘膜炎発生時にも適用可能な汎用性の高いものであり、加齢性・薬剤性・糖尿病・自律神経障害・シェーグレン症候群に代表される推定800万人の口腔乾燥症患者に適応できる可能性がある。
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