研究課題/領域番号 |
21K17240
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(医療経済研究機構(研究部)) |
研究代表者 |
石川 智基 一般財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会(医療経済研究機構(研究部)), 研究部, 主席研究員 (90802661)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 地域医療 / 医療政策 / レセプトデータ / 医療・介護データ / 医療連携 / ネットワーク分析 / 医療経済・政策 / 医療提供体制 / 医療・介護 / NDB / 医療管理学 |
研究開始時の研究の概要 |
人口減少・高齢化に直面する日本では、医療・介護分野の持続可能性を考慮した「資源配置の最適化」が重要課題である。都道府県や自治体は、地域の実情に合わせた医療・介護計画の立案が委ねられており、根拠に基づいた意思決定が求められる。厚生労働省はレセプトデータ活用の推進により、根拠自治体の計画立案を支援してきた。しかし、現時点で国が提供する医療・介護レセプトは未連結で、医療・介護を包括的に分析する研究が不足しており、具体的な分析手法が確立されていない。 本研究では、医療・介護レセプトを活用し、資源配置最適化に資する需給評価手法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、医療・介護分野の資源配置の適正化に関する政策支援を目的とした分析手法の開発、および提案を行うことである。保険請求履歴情報であるレセプトデータベースを始めとし、医療・介護・健診データに被保険者情報などを組みわせることで、医療にとどまらず、所得や要介護度、居住地情報など視点を加えたデータを整備した。このデータベース活用により、画像診断機器など医療資源へのアクセス評価やCOVID-19期間の医療サービス利用、および医療連携状態の変遷の評価など多様な分析について学会報告および英文雑誌へ掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口減少に対し、制度によるマクロ的対応かつ地域医療によるミクロマネジメントが求められる将来の医療環境において、包括的な視点からの提言や分析を可能にするデータベースは重要な基盤である。本研究は、医療・介護に留まらず、保険資格情報から収集できる世帯収入など患者環境について分析可能にした点で貢献し得る。 分析テーマでは、新興感染症流行という外部環境の変化に対する、医療提供体制の変化に着目した分析は将来に備えるケーススタディとして有用である。医療連携に対しネットワーク分析を適用することで医療の質を連携という観点から分析可能になり得る。本研究で試行した結果は、次なる研究の基礎的検討として発展が期待される。
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