• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

蝸牛・前庭器官・半規管および体性感覚の寄与を区別した低周波音の受容特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K17265
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関北海道大学

研究代表者

田鎖 順太  北海道大学, 工学研究院, 助教 (40791497)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード低周波音 / 騒音 / 振動感 / 音響心理実験 / 調整法 / 前庭器官 / 周波数調整 / 風車騒音 / めまい
研究開始時の研究の概要

発電用風車・高架道路・ガスヒートポンプ式給湯器等の周辺では,睡眠障害・頭痛・めまい・吐き気等の健康影響が報告されており,これまでの症例研究から,低周波音がその要因であると推察されている.しかし,低周波音にがどの様にしてそれらの反応を生じさせるのか,生理学的なメカニズムは未だ不明である.
本研究では,低周波音を受容する様々な器官・経路に注目し,その受容特性を解明することで低周波音の適切な評価手法を示すことを目的とする.低周波音曝露を用いた実験室実験に加え,実地での疫学調査を通じた検証を試みる.

研究成果の概要

本研究では,低周波音の受容特性を解明することを目的とし,低周波音による特異的な影響としてめまいが報告されていることを鑑み,「振動感」に注目してその評価を試みた。多くの被験者で,振動感の強さに関する等感覚曲線は,40Hz付近で極小値を持つV字型となっており,等振動感曲線はV字型の曲線となると示唆される。しかし,実験条件によって得られる結果は異なり,音響心理学的手法に基づく「振動感」の評価に関する課題が浮き彫りとなった。今後,生理学的・客観的手法の利用が望ましく,感受性が高い方法の探索が求められる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

低周波成分が顕著に含まれる騒音によって,睡眠障害・頭痛・めまい・吐き気等の健康影響が生じることが報告されているが,そのメカニズムに関して明らかにはなっていない。本研究では,低周波音を曝露した際の「振動感」に注目し,そのメカニズムへの示唆を得ることを目的とした実験を行った。「振動感」は約40Hzにおいて最も高い反応性を示したものの,実験条件によって異なる結果が得られることがあり,その信頼性には課題があることもまた示された。低い曝露レベルでも評価可能な生理学的手法の探索が求められ,また,低周波音の受容メカニズムの解明に向けてはさらなる研究が求められる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 低周波音による振動感を最も強く知覚する周波数に関する検討2021

    • 著者名/発表者名
      酒井秀,田鎖順太,松井利仁
    • 学会等名
      音響学会騒音振動研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi