研究課題/領域番号 |
21K17475
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | つくば国際大学 |
研究代表者 |
木村 剛英 つくば国際大学, 医療保健学部, 助教 (60636520)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 二重課題 / 認知課題 / 二重課題干渉 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは二つの課題を同時に行うと、各課題を単独で行った時よりも課題の成績が低下する。この現象は二重課題干渉と呼ばれ、転倒や交通事故の一因と考えられている。本研究では、この二重課題干渉を抑制する方法として、認知課題の有用性の確立を目指す。具体的には、1) 認知課題による二重課題干渉の抑制効果はどのような組み合わせの二重課題で生じやすいのか、2) どのような認知課題で二重課題干渉の抑制効果は生じやすいのか、を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヒトが二つの課題を同時に行うと、各課題を単独で行った時よりも課題の成績は低下する。この現象は「二重課題干渉」と呼ばれ、転倒や交通事故との関連が示唆されている。一部の認知課題がこの二重課題干渉の発生を抑えることはわかってきた。本研究では、認知課題がどのような組み合わせの二重課題に対して、抑制効果を示すのか検討した。 実験の結果、認知課題で動員される認知機能と、二重課題を構成する各課題に含まれる認知機能が一致した場合に、認知機能による抑制効果が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二重課題干渉の発生は、転倒や交通事故の一因となる。二重課題干渉を抑制する方法として、二重課題を反復訓練する「二重課題トレーニング」が有名だが、この方法では抑制効果を得るまでに長い訓練時間が必要となる。その他の方法として、脳に磁気や電気刺激を加える「ニューロモデュレーション」も近年注目されているが、機器が高価であり、有害事象の懸念もあるため臨床現場での運用には至っていない。 本研究で検討した認知課題は、安価に、誰でもどこでも実施できる。認知課題による抑制効果を生じやすい二重課題が明らかになれば、臨床場面における認知課題の具体的な運用に向けた、より発展的な研究を展開できる。
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