研究課題/領域番号 |
21K17525
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 (2022) 東北大学 (2021) |
研究代表者 |
川崎 伊織 福島県立医科大学, 保健科学部, 講師 (10779367)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 内発的動機づけ / 主観的価値 / 目的指向行動 / リハビリテーション / 作業療法 / パーキンソン病 |
研究開始時の研究の概要 |
リハビリテーションでは、患者の主観的価値に基づく目的指向行動に対し支援することが役割の一つである。主観的価値に基づく目的指向行動の背景に内発的動機づけの関与が示唆されているが、その関連や基盤となる神経ネットワークは明らかでない。そこで本研究はPD患者の価値に基づく活動における行動変容、内発的動機づけ、ドパミン神経異常・神経投射線維の重症度といった視点から①主観的価値に基づく目的指向行動の変容と内発的動機づけの関連を精神機能や脳機能と併せ明らかにすること②価値に基づく目的指向行動の変容と内発的動機づけの相互作用が、その後の社会参加やQoLを予測し得るかどうか明らかにすることを目的に実施する。
|
研究実績の概要 |
本年度は、申請書に記載した研究課題1と研究課題2のデータ取得を継続して進めた。具体的に課題1では、パーキンソン病患者を対象に、内発的動機づけと精神症状の関連について検討した。実施内容としては、行動データとして内発的動機づけの定量的評価に好奇心課題を用い、精神症状の評価では、HADSとApathy Scaleを用いた。さらに脳画像データとしてMRIで構造データを取得し、SPECTで線条体のドパミン受容体の集積程度を評価するDAT scanのデータを取得した。行動データと脳画像データを併せ、パーキンソン病患者における精神症状と内発的動機づけの関係を明らかにできる。現時点で50名程度のデータ取得が完了している。並行し課題2である内発的動機づけと主観的価値に基づく目的指向行動の関係についてのデータ収集を進めている。PD患者の主観的価値に基づく目的指向行動の変容は、COPMを用いて評価し、抽出された活動の技能レベルをThe Assessment of Motor and Process Skills (AMPS)で評価している。基本的に課題1と課題2のデータは同時期に取得しているが、参加者の状態や一般診療の都合により課題2ではデータ未取得もあり、現在までに30名程度のデータ取得が完了している。次年度以降は、対照群となる健常対象者のデータ取得を進めていく。また疾患群については介入支援の基盤にもなると考えているため、支援方略も併せて検討していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度予定していた健常被験者のデータ取得が新型コロナウイルスの感染状況により長期間中断したため。また所属変更による遂行環境の調整に時間を要したため。
|
今後の研究の推進方策 |
健常被験者については、コロナウイルスの感染状況を鑑みて、人材派遣会社もしくは地域のシルバー人材センターを介し早期の参加者確保を目指す。併せてデータ取得に関わる環境を2箇所に増やし、短期間でのデータ取得を予定している。
|