研究課題/領域番号 |
21K17560
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
鬼塚 純玲 広島文化学園大学, 人間健康学部, 講師 (20827349)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アイススラリー / 認知機能 / 暑さ対策 / 実践的暑さ対策 / 脳活動 |
研究開始時の研究の概要 |
アイススラリー(微細な氷と液体の混合物)の摂取による身体冷却を暑熱環境下における運動前に実施すると,運動能力が向上することが多数報告されている.しかし,その背景にあるメカニズムはまだ十分に明らかにされていない.申請者はアイススラリーの摂取が非侵襲的に測定したヒトの脳温を低下させることを明らかにした.本研究では,脳温の低下がその後の運動中における認知機能に影響を及ぼすか否か明らかにすることで,メカニズム解明の一助とするとともに,運動中の継続的な摂取により認知機能や運動能力に違いが生じるのかという観点から効果的な摂取方法を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,運動前のアイススラリー摂取が認知機能に及ぼす影響について検討した.条件間で初期値に差があったため,認知機能に有意な差は観察されなかったものの,アイススラリー条件は対照条件と同等の反応時間でやや高い正答率を維持していたため,初期値の差がなければ,アイススラリー摂取による認知機能低下の抑制を観察することができた可能性がある.本研究ではコロナ禍の影響もあり,認知機能に及ぼす影響を検討するに留まったが,アイススラリーの摂取により改善する可能性が示唆されたため,今後は実験の精度を高め,認知機能に及ぼす影響を再検討するとともに,効果的な摂取方法についても検討していく予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,より競技現場に即した認知機能を評価する方法を用いて,運動前のアイススラリー摂取が認知機能の低下を抑制する可能性を示唆した。本研究の精度を高め,認知機能の低下を抑制することが立証されれば,これまで結果の不一致や方法論の問題で十分に明らかにされていなかった認知機能に及ぼす影響が明らかになり,アイススラリー摂取によるエルゴジェニック効果のメカニズムを解明する一助となると考えられる.
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