研究課題/領域番号 |
21K17631
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
升本 絢也 広島文化学園大学, 人間健康学部, 准教授 (40814413)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | Joint action / 力の制御 / 個人間協応 / ジョイント・アクション / 力制御 / 誤差補正 / タイミングの制御 / 周期的運動 / 分離的運動 / タイミング / コーディネーション / 等尺性力発揮 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は運動課題において2人が1人よりも高いパフォーマンスになる” Two head are better than one 効果(2HBT1効果)”の生じる条件やメカニズムについて検討することである。実験Ⅰでは、2人の参加者が力を発揮し、その総和を持続的、分離的、周期的に目標値に一致させる3つ課題を用いて、2HBT1効果が力発揮のタイミングの有無によって影響されるかどうかを検討する。さらに、実験Ⅱは実験Ⅰで用いた3つ課題中に脳波計を用いて脳活動を検討し、タイミング制御を必要とする個人間の力発揮課題において2HBT1効果が生じる際の神経系のメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,タイミングの制御を必要とするときに"two heads are better than one effect(2HBT1効果)"が生じることを検討するため,2人の参加者が持続的,分離的,周期的に力発揮し,その総和を目標値に対して一致させる課題を用いた。その結果,持続的力発揮では,1人よる力発揮課題(個人課題)と2人よる力発揮課題(個人間課題)で有意な差異が認められなかったが,分離的と周期的力発揮では,個人間課題が個人課題よりも低い誤差であった。したがって,2HBT1効果はタイミングの制御のない持続的力発揮では生じなかったが,タイミングの制御のある分離的と周期的力発揮では生じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果はSpringer Nature社の国際学術雑誌Experimental Brain Researchに採択され,国際的な評価を得た.個人間相補関係等の基礎知見は体育やスポーツ教育において,学習者や競技者の個人間運動における学習効果の向上をもたらすと予想される.また,相互作用するロボットのシステム構築,作業療法士のリハビリ等に重要な基礎知見となると予想される。
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