研究課題/領域番号 |
21K17656
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
儘田 直美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50802956)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 多発性硬化症 / ミトコンドリア障害 / ミトコンドリア異常 / 疲労 / ミトコンドリア機能障害 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性硬化症(MS)は中枢神経の炎症性脱髄を繰り返すことにより身体障害や若年性認知症の原因となる難病である.我々は以前にミトコンドリア障害の指標の一つであるGDF-15がMSの重症度と相関することを見出した.実際のMS患者の脱髄巣周囲の組織にミトコンドリア異常の存在が報告されており,ミトコンドリア障害がMSの病気進行に関与している可能性がある.一方疲労の原因としてもミトコンドリア障害の関与が報告されている.本研究はMS重症化や疲労へのミトコンドリア障害の関与を明らかにし,MS病態に対する新たな治療法と疲労に対する治療介入の可能性を探索し,神経難病患者の健康増進に貢献することを目的とする.
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研究成果の概要 |
ミトコンドリア障害の指標の一つであるGDF-15が多発性硬化症(MS)の重症度と相関しており,多発性硬化症の病態にミトコンドリア障害の関与が示唆されている.本研究では,マウスモデルを用いてMS病態へのミトコンドリア障害の影響の検討と,薬物治療の可能性について検討した.EAEマウスに対してアルギニンやピルビン酸ナトリウムを経口投与し臨床的重症度を評価した.統計学的な有意差は得られていないがピルビン酸ナトリウム投与群で臨床的重症度の軽減傾向がみられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性硬化症の病態へのミトコンドリア障害の関与と,ミトコンドリア障害に対する治療介入の有効性について検討した.今回は検討数が不足しており統計学的有意差を得るには至らなかったが,さらに多数例での検討や治療薬の検討を行うことでミトコンドリア障害をターゲットとした治療薬開発の可能性がある.
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