研究課題/領域番号 |
21K17678
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
吉永 絢 (桐明絢) 秋田大学, 理工学研究科, 助教 (20794845)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 安定同位体ラベル化脂肪酸 / 過酸化脂質 / EPA過酸化物 / 呼気 / 体内動態 / 体燃焼性 / 同位体比質量分析計 / 不飽和多価脂肪酸 / DHA過酸化物 / 同位質量分析計 / 多価不飽和脂肪酸 / DHA / EPA / 安定同位体 / 安定同位体ラベル |
研究開始時の研究の概要 |
多価不飽和脂肪酸(PUFA)の一種であるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、必須脂肪酸である。ところが、食品中のPUFAは酸化されてPUFA過酸化物になり、分解されてアルデヒドやケトンなどの有毒成分を発生する。PUFA過酸化物の体内動態は不明なため、食事として摂取した際の健康への影響も未知である。そこで本研究では、安定同位体ラベル化DHAまたはEPA過酸化物を合成し、動物に投与後、①体内でDHAまたはEPAに再変換されるのか、②各種臓器・組織への分布、③体内代謝の3点を各種質量分析計等で測定し、DHAまたはEPA過酸化物の体内動態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
脂質過酸化物を食事として摂取した際のヒトへの影響を調べることを目的に、安定同位体ラベル化DHAおよびEPA過酸化物を合成し、これをマウスに経口投与後、安定同位体比質量分析計で呼気中に含まれる13Cの量を測定し、脂質過酸化物の体燃焼性を調べた。ただし、DHA過酸化物は収量が不足しており、EPA過酸化物のみ実施した。EPA過酸化物は未酸化のEPAより速やかにβ酸化を受けることが示唆されたが、総合的な体燃焼量は酸化物と未酸化物で差がないことが示唆された。また、EPA過酸化物は胃酸で分解され、EPAより分子量の小さい脂肪酸やアルデヒド類に変換されることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果により、EPA過酸化物の体内動態の一部を明らかにすることができ、EPA過酸化物は胃酸で分解され、EPAより分子量の小さい脂肪酸やアルデヒド類に変換されることが判明した。本研究のように、多価不飽和脂肪酸過酸化物の体内動態を解明する一連の研究が推進されれば、どの脂質過酸化物がヒトの健康に悪影響を及ぼすのかを解明する糸口となる。さらに、悪影響を及ぼす脂質過酸化物を除去した食品や体に良い脂質の開発にも応用可能であり、学術的な波及効果だけでなく、社会的な波及効果も極めて高いと考える。
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