研究課題/領域番号 |
21K17740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
石井 将大 東京工業大学, 学術国際情報センター, 助教 (10794399)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | ペアリング暗号 / ペアリングフレンドリ楕円曲線族 / 群所属判定問題 / 余因子消去 / 同種写像 / 分散処理基盤 / 楕円曲線 / 自己準同型環 / 楕円曲線暗号 / ペアリングフレンドリ曲線 / 安全性解析 / 暗号実装 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では効率的なペアリングベース暗号に寄与するペアリングとその構成法の提案を行う. ペアリングの最近の安全性解析結果により,効率的なペアリング暗号のための多岐に渡るパラメータ選定とその構成法は依然不明な箇所が多く,新たな候補の曲線に対し,最適な計算アルゴリズムが見いだされていない. 本研究においては,匿名認証やブロックチェーンなど様々なペアリング暗号技術の効率化に寄与する最適な暗号パラメータの探索とペアリングの構成を行い,その成果をペアリング暗号の利用者・実装者に提供する.
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研究成果の概要 |
ブロックチェーン技術などへの応用を持つペアリング暗号について,その効率的な構成法を具体的に与えた.特に,ペアリング暗号において扱われる数の正当性を担保するための技術の一つである,楕円曲線の有理点群における群所属判定に関し,ペアリングを構成するパラメータ空間において,群所属判定がいつ・どのように行えるかを簡潔かつ完全に記述した. 結果として,より効率的・実用的なペアリング暗号の構成法が明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究対象のペアリング暗号は,ブロックチェーンや,トラステッド・コンピューティングなど現代・次世代のサイバーセキュリティインフラを支える技術の重要な一構成要素であり,実用化されている. 本研究成果により,効率的かつ安全なペアリング暗号の具体的な構成法が与えられ,特にペアリングが関係する暗号アプリケーションの設計者・実装者が,迷わずより適した暗号のパラメータと構成の選択が可能となった.さらに,楕円曲線の暗号に適した新たな性質を解明し,学術的な貢献も果たした.
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