研究課題/領域番号 |
21K17979
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
那須野 育大 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (30781546)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 産業観光 / ドイツ / 官民連携 / 産業文化の道 / ツォルフェライン / アウトシュタット / マーケティング / マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本の産業観光活性化方策を“民間主導”の観点から提示することにある。具体的には、ドイツ・ヴォルフスブルク市におけるアウトシュタット(Autostadt=自動車の街)の事例分析を通じて、(1) 小売部門と連携したマーケティング、(2) 産業観光を軸とした地域の魅力向上、という2つの成功要因を明らかにしていく。 なお、産業観光とは、先行研究によると「様々な産業を対象とする観光利用形態であり、製造過程・技術・製品を対象とする観光」のことをいう。「学び」「見学と体験」の要素が重視される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ドイツにおける産業観光をモデルケースと位置づけ、ここでの成功要因の日本への適用を試みることにある。具体的には、ドイツ・ルール地域「産業文化の道」の事例分析(公共の観点)とアウトシュタット(自動車のテーマパーク)の事例分析(民間の観点)を通じて、産業観光の成功要因(4つの命題)を抽出した。それは、①基礎的データを考慮したマーケティング、②多様な組織による持続可能なマネジメント、③小売部門と連携したマーケティング、④産業観光を軸とした地域の魅力向上である。日本の産業観光は、ビジネスの視点を考慮することで、観光客、企業、地域にとって意義深い観光の形態であり続けるであろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産業観光に関する先行研究は、その肯定的側面を定性的観点から総論的に論じるにとどまる。そして、供給側(地域や企業等の実施主体)の分析が中心であり、需要側(住民や観光客等の来訪者)の分析は行われていない。また、いずれも定性的観点に基づく研究であり、定量的観点からの検討も不足している。 本書では、定性及び定量の両方の観点に基づき、分析を行った。また、供給側にとどまらず、需要側にも着目して、産業観光の成功要因(4つの命題)を抽出した。それは、①基礎的データを考慮したマーケティング、②多様な組織による持続可能なマネジメント、③小売部門と連携したマーケティング、④産業観光を軸とした地域の魅力向上である。
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