研究課題/領域番号 |
21K18024
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
田辺 浩介 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 統合型材料開発・情報基盤部門, 主任エンジニア (70409788)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 研究データ管理 / データパッケージング / 機関リポジトリ / RO-Crate / オープンサイエンス |
研究開始時の研究の概要 |
大量のデータの収集と分析によるデータ駆動型研究の進展に伴い、データの効率よい収集や検索のために、実験データや計測データなど、研究活動において作成された実際のファイルと、それらのファイルの作成者や作成時刻、ファイルの属性などを記述したメタデータを関連付けた管理が求められるようになっている。本研究では、これらの研究データを複数の研究分野において管理・流通・再利用可能とするための「研究データパッケージング」の手法を検証・確立し、データ駆動型研究を円滑に進めるための枠組みを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、データ駆動型研究における研究データ管理を円滑に進めることを目的として「研究データパッケージング」の手法を検証し、材料科学における研究データの研究パッケージの作成とデータリポジトリへの登録・公開を行った。 研究データパッケージの作成には、汎用データパッケージフォーマットであるRO-Crateを使用した。また、パッケージ内で研究データの作成者や使用装置・計測環境などのメタデータを記述するために、簡易メタデータスキーマであるMDR Schemaを開発した。これらを用いて、実際の材料科学の実験データに対して、本研究の手法を用いた研究データ管理を行えることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で示した手法では、研究データの作成者やメタデータ記述者が独自にメタデータの記述項目を定義可能であるため、本研究での例として示した材料科学分野以外でも応用することができる。本研究データで用いたRO-crateは、zipファイルやJSONファイルなどの一般的なデータフォーマットを用いており、さまざまな方法で作成が行える。 データ駆動型研究においては、分野を問わず、データの生成・保存・再利用のサイクルが高い頻度で繰り返されることが想定されるが、本研究で示した手法はそれらの研究データ管理に広く活用できると考えている。
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