研究課題/領域番号 |
21K18106
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 長岡技術科学大学 (2022) 青山学院大学 (2021) |
研究代表者 |
大岩 孝輔 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (20781032)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 遠隔血糖値計測 / 多波長分光計測 / 近赤外帯域 / 第I近赤外光学窓 / 近赤外波長域 / 非接触生体計測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は多波長分光計測により遠隔血糖値計測に適した波長帯域を探索・特定することである。本研究の目的を達成すべく,下記の研究項目を実施する。2021年度では,多波長分光計測システムの改良と可視・近赤外帯域での多波長分光計測による遠隔血糖値計測に適した波長帯域の探索を実施する。2022年度では,特定された波長帯域と赤外帯域情報に基づく遠隔血糖値推定モデリングを実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では,多波長分光計測により遠隔血糖値計測に適した波長帯域を探索し,その波長域にて遠隔的に計測した顔画像に基づく血糖値推定を行った。2021年度では,可視・近赤外・赤外帯域で計測した顔画像に基づく血糖値推定精度の比較を行った結果,近赤外帯域で計測した顔画像に基づく血糖値推定精度が高かった。2022年度では,近赤外帯域の中でも第I近赤外光学窓と第II近赤外光学窓で計測した顔画像に基づく血糖値推定精度の比較を行った結果,第I近赤外光学窓で計測した顔画像に基づく血糖値推定精度が高かった。以上より,多波長分光計測により遠隔血糖値計測に適した波長帯域は第I近赤外光学窓であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた遠隔血糖値計測に適した波長帯域は近赤外帯域の中でも第I近赤外光学窓であることが示唆された結果は,既存研究では実施されていない遠隔血糖値センシング手法の実現に繋がり,学術的意義があると考えられる。さらに,本研究の成果は従来の侵襲的な血糖値計測手法に代わる新奇的な血糖値計測手法の開発・実現に繋がり,血糖値計測におけるQOLの向上や持続的な血糖値モニタリングの実現が期待できるため,社会的意義が大きい。
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