研究課題/領域番号 |
21K18469
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
|
研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
村山 陽 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 係長 (90727356)
|
研究分担者 |
山崎 幸子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (10550840)
長谷部 雅美 聖学院大学, 心理福祉学部, 准教授 (70773505)
高橋 知也 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90813098)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 身男性中高年者 / 将来展望 / 貧困 / 孤立 / 予防 / 単身男性中高年者 / 社会的孤立 / プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
単身中高年男性は公的サービス利用や地域参加が少ない上に自らの生活問題を認識しにくい傾向があるため、早期の問題把握・支援が遅れてしまう現状がある。そこで本研究では、将来的な貧困と孤立の早期予防に向けて、単身男性中高年者の将来を諦める意識を軽減し、現状把握と将来展望(セルフモニタリング)を促すプログラムの開発を目的とする。それに向けて、単身男性中高年者を対象にした質問紙調査、プログラム試案の開発に向けた相談援助に携わる職員へのヒアリング調査、単身男性中高年者を対象にしたプログラム試案の実施・評価を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、単身男性中高年者の将来的な貧困や孤立の早期予防に向けて、将来を諦める・放棄する意識を軽減し、現状の把握と将来展望を促すオンラインプログラムの作成を目的とした。調査会社Aのモニター40-60代単身男性7360名を対象にスクリーニング調査を行い、その中から抽出した46名を対象にプログラムを試行した。クロスオーバーデザインを採用し、対象者を介入群と待機群に振分けてプログラムの効果を検証した。分析の結果、プログラム参加により他者への不信感が軽減され、そのことが援助要請の促しにつながる可能性が示唆された。また、自己理解を深めたり自身の将来を展望するきっかけにもなることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1つ目の意義は、単身男性中高年者の孤立困窮予防に特化したプログラムを開発した点である。これまでエビデンスに基づく単身男性中高年者向けプログラムは見受けられなかった。2つ目の意義は、単身男性中高年者の生活ニーズとライフスタイルの多様性を考慮し、オンラインを活用したプログラムを開発した点である。これにより、参加者は場所・時間を限定することなく容易に参加できる。そして、本プログラムの社会実装への展開により早期の孤立困窮予防の実現に役立つことが期待される。
|