研究課題/領域番号 |
21K18760
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
佐藤 栄治 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 准教授 (40453964)
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研究分担者 |
三宅 貴之 駒沢女子大学, 人文学部, 講師 (10836729)
鈴木 達也 香川大学, 創造工学部, 助教 (30786281)
野原 康弘 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, コーディネーター (80833053)
山田 あすか 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (80434710)
山下 哲郎 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (00239972)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 包括的都市計画手法 / 医療・介護連携体制 / 地域マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,「人口減少を伴う超高齢社会にある我が国において,特に地方都市・農山村での持続可能な医療と介護サービスの計画立案に際し,住宅,公共施設等の地域マネジメントを主体とした包括的な都市計画手法を構築すること」である。応募者らはこれまでに,医療・介護サービスの連結分析をエヴィデンスとしたサービス提供体制構築手法と諸施設への利用者のアクセシビリティ評価手法を蓄積してきたが,社会実装に向けてはこれを飛躍させて実践モデルを構築する必要がある。そこで,医療・介護レセプト分析をもとに,地域条件に応じた,効率的な医療・介護連携体制とそれに基づく包括的都市計画手法を構築することを目指す。
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研究実績の概要 |
我が国の地方都市,その辺縁中山間地域では医療・介護サービスの提供基盤の再整備が急務である。そもそも都市計画の成立経緯の根幹に医療・介護等の高齢期生活支援の観点は含まれておらず,近年推進されている医療・介護の地域化でもサービス提供拠点の都市計画的位置検討や誘導はない。本研究の目的は,「人口減少を伴う超高齢社会にある我が国において,特に地方都市・農山村での持続可能な医療と介護サービスの計画立案に際し,住宅,公共施設等の地域マネジメントを主体とした包括的な都市計画手法を構築すること」である。 本年度は,包摂的都市計画手法の指標を検討するため,地方都市,中山間地域において,医療・介護レセプトの分析を進め,指標の元となる医療施設からの距離減衰関数や,都市計画の単位である市町村,または都道府県での圏域を跨いだ医療・介護サービスの利用実態の分析を進めた.都市計画圏域を跨いだ指標については,サービスの流出入に着目し,利用流入自治体,利用流出自治体の傾向分析を行うと共に,前年度整備した指標との数理的な分析を行っている. また関連する指標として,各種公共施設の統廃合に関わる数理的研究や,買い物弱者支援の仕組みの実態分析や理論モデル化を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ解析は順調に進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
包摂的都市計画手法の確立に向けては,関連する多数の指標を同時に分析できる仕組みが必要である.本年度までに分析を行った,自治体間のサービス流出入を基準に自治体の位置付けを明確にし,流出側,流入側の特性別の理論モデルの構築が必要である. 各種指標の相関関係を分析しながら,注意深く分析を進める. また分析の段階に応じて,各種学会での発表,論文投稿を行う.
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