研究課題/領域番号 |
21K18764
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
淺輪 貴史 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (50361796)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 温冷感 / ウェアラブルセンサ / 温熱生理 / 人体温熱生理 / 皮膚熱流 / 評価手法 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、日常生活において、温熱環境が制御されていない屋外と、空調により制御をされた屋内を行き来することで、熱ストレスを感じます。本研究は、ウェアラブルタイプの皮膚熱流センサを用いることで、屋外と屋内とを移動する場合の人体の暑さや寒さといった温冷感を評価する手法を構築します。そのために、既往の人体温熱生理モデルを改良するとともに、実験室でのトレッドミルを用いた歩行実験や、屋外と屋内とを行き来する実環境を想定した実験を行うことで、モデルや評価手法の有効性を検証します。
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研究成果の概要 |
本研究では、人体の効果的な温冷感の予測方法について運動量のステップ変化を伴う歩行条件や室温条件の差異、足裏の局所冷却時などに着目して検討を行い、胸部での皮膚熱流量に加えて、ウェアラブルセンサで容易に測定ができる手首と指先との温度差、足裏の熱流量等による予測の可能性を示した。また、それらに対して主に人体の熱生産能力の違いが及ぼす影響についても検討を加えた。これらは、人々が屋内や屋外の空間移動を伴う日常生活において、非定常的に感じる暑さや寒さ、涼しさといった温冷感の予測に向けて大きく貢献する結果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我々が屋内や屋外の空間移動を伴う日常生活において感じる暑さや寒さ、涼しさといった温冷感や熱ストレスを簡便に予測することを目的としたものである。そのために、主に腹部に装着するウェアラブルセンサによって取得される熱流(身体の内部から皮膚に向けた熱の流れ)に着目し様々な実験を通してその有効性を検証したものである。将来的には、高齢者などの熱ストレスに脆弱な人々が感じる暑さや身体的な負担を検知することに役立てられると期待している。
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