研究課題/領域番号 |
21K18828
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡田 正弘 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (70416220)
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研究分担者 |
松本 卓也 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40324793)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | インプランタブルデバイス / 埋込型医療機器 / 医療用金属 / 軟組織接着 / 固定 / 接着 / 金属 |
研究開始時の研究の概要 |
インプランタブル・デバイスとは、生体内に埋め込んだ状態で使用される機器である。その具体例として、治療を目的にした体内埋込型医療機器が挙げられ、また、予防やQOL向上を目的とした小型チップなどの開発も活発に進められている。これらのデバイスが埋込後に目的部位から移動してしまうと重大な事故に繋がる場合があり、本研究では、これらのデバイスに即時接着性を付与して体内固定する新規手法の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
研究代表者らはこれまでに、体内埋込型医療機器の基材として用いられているチタンを酸処理して形成する水素化チタン表面が生体軟組織(結合組織や真皮)と即時接着することを見出した。本研究では、水素化チタンの軟組織に対する即時接着性を利用してインプランタブル・デバイス表面に軟組織接着性を付与した「自己接着型デバイス」を作製し、縫合や接着剤を用いることなくインプランタブル・デバイスを簡便に体内に固定する新規手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、金属をベースとした新しい生体組織接着材の応用を目指したものである。本研究で対象とした金属材料はチタンであり、体内植込型デバイスに用いられる。このデバイスは縫合等によってこれまでは体内固定されていたが、本研究の遂行によってデバイス自体に組織接着性を付与することに成功した。本研究は、これまでにない新しい自己接着性デバイスの実用化を切り開くものであり、デバイスの体内固定の簡便化・安定化に寄与する本研究成果の社会的意義は大きい。また、このような応用に重要な金属材料と生体軟組織の接着現象に関する新しい研究領域を開拓する本研究成果の学術的意義も大きい。
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