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テトラアリールアンモニウム塩の一般的合成法の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 21K18955
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分33:有機化学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

山下 誠  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10376486)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードアンモニウム塩 / C-N結合形成 / フォトレドックス触媒 / テトラアリールアンモニウム塩
研究開始時の研究の概要

本研究は有機化学における新しい化学種テトラアリールアンモニウム塩の一般的合成法の確立を目指した合成手法開拓研究である。得られる分子は高反応性アニオン種の対カチオンとしての利用が期待されるだけでなく、その対称性の高い構造を活かして超分子化学や触媒化学などにも利用可能だと考えられる。実際に合成手法を開拓する際には、構造有機化学・光化学・有機金属化学の最先端の知見を活用することでその目的を達成する計画である。

研究成果の概要

本研究では、テトラアリールアンモニウム塩を合成する手法を確立するため、主に3種類の合成中間体を経由する検討を行った。(1)アザシラトリプチセンおよびアザホスファトリプチセンを用いるもの、(2) o-ブロモフェニル置換トリアリールアミンを用いるもの、(3) アザボラアントラセンを用いるものである。(2)では、鍵中間体とPd錯体との反応により、C-Pd結合とトリアリールアミンの窒素原子が近接する生成物が得られたものの、この生成物からのC-N結合還元的脱離反応を観測するには至らなかった。さらなるトランスメタル化や酸化によりC-N還元的脱離を誘発することで目的の生成物を得る可能性はあると考えている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では主に3種類の合成経路を用いてテトラアリールアンモニウム塩の一般的合成法の開発を目指した。目的の手法開拓には至らなかったものの、以下2点について学術的に興味深い現象を見いだした。(1) 置換基の種類によりトリフェニルアミン誘導体の窒素原子がピラミッド化すること、すなわち通常は塩基性のほとんど無いトリフェニルアミンの窒素原子に塩基性を付与できることを示した。(2) アザホスファトリプチセンの窒素とリンがいずれも金属に配位して、直線型の配位高分子を形成すること、すなわちトリプチセンの軸方向における配位化学を展開可能であることを示した。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 備考 (2件)

  • [備考] 名古屋大学大学院工学研究科 有機・高分子化学専攻 有機元素化学研究室ウェブサイト

    • URL

      http://oec.chembio.nagoya-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 有機元素化学研究室ウェブサイト

    • URL

      https://oec.chembio.nagoya-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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