研究課題/領域番号 |
21K19045
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上杉 志成 京都大学, 化学研究所, 教授 (10402926)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | ケミカルバイオロジー / 磁気 / メラニン / 1.ケミカルバイオロジー / 2.メラニン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、メラニンを細胞内で改変する方法を開拓し、その人工メラニンを利用することである。メラニンは色素産生細胞で生合成され、周りの細胞に拡散する黒色の生体高分子である。メラニン生合成をハイジャックすることで人工メラニンを細胞内合成できることが予備実験によりわかった。本研究では、人工メラニンを利用して、細胞の性質を操作し理解する。
|
研究成果の概要 |
メラニン生合成の仕組みを単純な合成小分子化合物でハイジャックし、人工メラニンを細胞内で合成する手法を見出した。この人工メラニン合成法を応用し、細胞内に磁性メラニンを合成することに成功した。細胞内に磁性メラニンを合成した細胞を外部磁場存在下で培養すると、砂鉄のように磁力線に沿って培養皿に接着した。本手法は、メカノバイオロジーや磁気遺伝学の研究に新たな道を開き、特定の細胞を磁気的に制御する枠組みを提供する可能性がある。本研究の成果はJ. Am. Chem. Soc.に発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究で開発された新手法は、細胞を磁気で操ることを可能にし、細胞の基礎研究に磁気を使うという新たな方法を切り拓くと期待されます。将来的には、特定の細胞を磁気で制御することで、細胞治療などの医療に役立つ可能性があります。
|