研究課題/領域番号 |
21K19066
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分38:農芸化学およびその関連分野
|
研究機関 | お茶の水女子大学 (2023) 東京大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
清水 誠 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (40409008)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 骨格筋 / ミトコンドリア / ミトコンドリアダイナミクス / 機能性食品成分 / 老化 / RNAiスクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋はミトコンドリアに富む組織であり、その機能異常は様々な加齢性疾患の発症に関与する。ミトコンドリアダイナミクスは、骨格筋の恒常性維持に不可欠である。本研究では、ヒト骨格筋細胞を用いたゲノムワイドなRNAiスクリーニングを用いて、ミトコンドリアダイナミクスの関連遺伝子の発現を制御する未知の転写制御因子の同定を目指す。さらに同定した転写因子を活性化する機能性食品成分のスクリーニング実験を行う。本研究成果から「食」による筋ミトコンドリアダイナミクスを介した新たな健康寿命の延伸の提唱に挑戦する。
|
研究成果の概要 |
骨格筋はミトコンドリアを豊富に含む組織であり、ミトコンドリアダイナミクス(ミトコンドリアの継続的な分裂・融合)は、その恒常性維持に重要であることが知られている。本研究では、骨格筋におけるミトコンドリアダイナミクス制御因子の新たなセンサー転写因子と、これらを制御し得る機能性食品成分の同定を試みた。ミトコンドリアダイナミクスの制御分子であるMFN2(ミトコンドリア融合を制御)の発現をモニター可能なレポーター細胞を構築し、shRNAライブラリーを用いたゲノムワイドなノックダウンスクリーニング実験により、MFN2の発現を制御する候補分子の同定に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨格筋のミトコンドリアはエネルギー代謝や骨格筋量において重要であり、ミトコンドリアダイナミクスの制御機構の理解は、骨格筋のみならず身体機能の恒常性維持への貢献が期待される。MFN2をモデル遺伝子としてレポーター細胞とゲノムワイドなノックダウンスクリーニング実験により、MFN2の遺伝子発現を制御する候補因子の同定に成功した。この因子によるミトコンドリアダイナミクスの詳細な制御機構、骨格筋におけるエネルギー代謝や身体機能の解明をさらに進めることにより、骨格筋機能を改善する機能性食品成分の開発や、高齢者の健康寿命延伸に貢献することが期待される。
|