研究課題
挑戦的研究(萌芽)
嫌気性細菌を用いた研究は、好気性微生物を用いた研究に比べてはるかに研究例が少ない。これは、嫌気環境を維持するための特殊な装置の確保、高額な初期投資と継続的に発生する特殊な消耗品購入経費、嫌気環境を維持するためのスキルの習得等が大きな障壁となることに起因する。一方、嫌気性細菌である腸内細菌が様々な疾病に関与していることから、腸内細菌を用いた研究が急務である。より多くの研究者が、嫌気性細菌や腸内細菌を簡便に扱うことが可能となれば、嫌気性細菌・腸内細菌の研究分野が盛んになる。本研究の目的は、研究代表者のこれまでの知見を活かし、好気環境下でも容易に溶液中から酸素を除去する新しいシステムの構築である。