研究課題/領域番号 |
21K19156
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分40:森林圏科学、水圏応用科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
吉川 廣幸 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 講師 (40733936)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | メラトニン / GnIH / 代理親魚技術 / クサフグ / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
有用品種をつくりだすには、有用形質を示す遺伝的変異の固定と均一化を交配により行う必要があるが、海産魚でしばしばみられる長期の世代時間と大型の体サイズがこれを難しくしている。本研究では、移植した近縁種の細胞に由来する配偶子を生産できる代理親魚を遺伝的に早期成熟させるため、哺乳類などで報告があるメラトニンや生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモンによる成熟抑制機構に関連した遺伝子の破壊をゲノム編集により行い、変異体の成熟特性を評価する。早期成熟特性を持つ変異体が作出されたならば、代理親魚技術へ適用することで、世代時間を大幅に短縮できる新たな育種戦略へと繋がる可能性がある。
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研究成果の概要 |
海産魚などでしばしばみられる長期の世代時間は、有用品種をつくりだす道のりを妨げる大きな障害である。対象魚種の配偶子を世代時間の短い近縁種から生産できる“代理親魚技術”は、これを解決できる一つの手段であるが、代理親魚に遺伝的改良を加え、早期成熟性を付与した事例はない。本研究では、遺伝的な早熟化技術を開発し、それを代理親技術の宿主の遺伝的改良に応用するため、哺乳類などで早熟化の報告があるメラトニンや生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)の遺伝子破壊をゲノム編集により行い、変異体の成熟特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有用品種の樹立には、始祖となる魚を交配し、遺伝的変異の固定と均一化をはかる必要があるが、世代時間が長く、体サイズが大型化する海産魚を成熟させて次世代を得るのは容易ではない。本研究では、哺乳類などで報告のあるメラトニンに誘導される生殖腺刺激ホルモン放出抑制ホルモン(GnIH)による成熟抑制機構について、その関連遺伝子の遺伝子破壊を行い、その変異体の成熟特性を評価することで、海産魚における成熟抑制作用の有無や初回成熟への影響を明らかにした。
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