研究課題/領域番号 |
21K19175
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
原 健士朗 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60551546)
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研究分担者 |
盧 尚建 東北大学, 農学研究科, 教授 (90322130)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 精子 / 精巣 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
動物の精液中に含まれる精子集団の受精能・運動能などの品質は雄の妊孕性を決定する重要要素である。精子の形態的ばらつきにみられるように、精液中には性質の異なる精子が存在している。ヒトや家畜では精子の品質低下が報告されており、これらは人類の存続を脅かす問題となっているが有効な対策は存在しない。この社会要請に応えるため、本研究では雄体内における精子の品質のばらつきの分子実体とその発生要因を解析する。
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研究成果の概要 |
動物の精子の品質低下が報告されており、家畜生産性を低下させる問題となることがあるが、有効な対策は存在せず、精子の品質を構築するメカニズムの解明が求められている。本研究ではマウスをモデルとして雄体内における精子の品質に影響する要因を解析するための基盤技術開発を進めた。予定していた遺伝子組み換えマウスの作製に時間を要したため研究は一部遅れたが、精子に蛍光標識を入れその後のオス体内長期追跡を可能にする系の開発を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、ほ乳動物のオス体内における精子の追跡を可能にするものであり、精子の品質制御の理解に資する解析技術の基礎となるものである。この技術シーズの利活用を通じて、将来的に、ほ乳動物の精子の品質を決める新しい分子メカニズムの理解が期待される。その知見を家畜の人工授精の効率化、野生動物の繁殖制御、さらには男性不妊症の研究に応用することで、農学的・医学的に有用な生殖技術へと発展することが期待される。
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