研究課題/領域番号 |
21K19213
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮脇 慎吾 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (70756759)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | cryptic exon / ゲノム編集 / long read / Cryptic exon / 長鎖RNAシーケンス / マウス / トランスクリプト |
研究開始時の研究の概要 |
隠れエキソン(Cryptic exon)は、特定の細胞・時期・病態の転写産物のバリアントを構成するエキソンである。これまでの研究で申請者は、長鎖RNAシーケンス解析を用いて、ほ乳類の性決定遺伝子SryのCryptic exonを同定し、それが真の性決定遺伝子を構成していることを明らかにした。長鎖RNAシーケンスは、転写産物のバリアントを区別できるため、Cryptic exonを同定するための強力なツールとなる。本申請研究では、申請者がSryのCryptic exonを発見した方法を他遺伝子・他細胞に拡張し、未知のCryptic exonの探索に挑む。
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研究成果の概要 |
隠れエキソン(Cryptic exon)は、特定の細胞・時期・病態の転写産物のバリアントを構成するエキソンである。申請者は、性決定期の生殖腺体細胞のトランスクリプトームのデータから未知のCryptic exonを探索した。生殖腺の長鎖RNAシーケンスおよびCap Analysis of Gene Expression(CAGE)シーケンスから、Cryptic exonの探索した結果、Sryの転写調節に重要な役割を持つことが知られているGata4においてCryptic exonを見出した。現在、このCryptic exonをゲノム編集で欠失させたマウスを作出し、マウスの系統化と解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、レトロトランスポゾンの挿入で生じた新たなエキソン化によるCryptic exonが、新規遺伝子の形成や筋ジストロフィーの原因のような生物の発生や疾患に重要な役割を果たすことが知られている。本申請研究は、既存の解析では見つけられなかった現象を長鎖RNAシーケンス解析とCAGEシーケンスにより網羅的に探索することに挑戦する提案であり、新技術により新たな生命現象を発見できる可能性を含有している。今後、様々な生命現象に関与するCryptic exonを同定することことで、Cryptic exonが関与する病気の原因解明など、医学・生物学分野に大きなインパクトを与えると予想できる。
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