研究課題/領域番号 |
21K19263
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 (2023) 大阪大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
淨住 大慈 名古屋大学, 環境医学研究所, 特任講師 (70452430)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ルミクリン / 精巣上体 / 分泌シグナル伝達 / モルフォジェン / 分泌蛋白質 / 内分泌 / 生殖路 / 細胞間相互作用 / 細胞外環境 / 分泌因子 / 管腔 / シグナル伝達 / NELL2 |
研究開始時の研究の概要 |
公共データベースに蓄積されたトランスクリプトーム情報を解析する他、目的組織のトランスクリプトームを独自に解析し、分泌因子をコードする遺伝子を抽出する.さらにミュータントマウス情報を網羅しているマウスゲノムインフォマティックスを検索し、これまでにノックアウトされていない機能未知な遺伝子に絞り込む.これら候補遺伝子に対して、CRISPR/CAS9法によるゲノム編集によってノックアウトマウスを作製する.作製した遺伝子改変マウスの表現型を解析するこによって、当該因子がルミクリン因子として機能しているかを判定する.
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研究成果の概要 |
多細胞生物では分泌シグナル伝達が重要な役割を担っている。本研究では新規分泌シグナル伝達機構「ルミクリン」について新規因子の探索も含めたの包括的な解析を実施した。その結果以下のことが明らかになった。①分泌蛋白質NICOLはNELL2と複合体を形成し、ルミクリンシグナル伝達のリガンドとして機能する。②精巣上体頭部に発現するG蛋白質共役受容体ADGRG2は、NELL2/NICOL-ROS1を介する既存のルミクリンシグナル伝達経路には関与しない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのルミクリン研究は現象を観察するものにとどまりがちであったが、本研究の結果、ルミクリンシグナル伝達機構の分子レベルでの特性が明らかになった。また、生殖路におけるルミクリンの作用機序およびその下流での遺伝子発現機序を明らかにしたことによって、男性不妊の原因解明や不妊治療、ルミクリンシグナル伝達を基盤とした新しい男性避妊薬の開発の可能性が示唆された。
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