研究課題/領域番号 |
21K19270
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
竹本 龍也 徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (30443899)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 原腸陥入 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、原腸陥入を開始させる細胞と、それに続く細胞集団がどのように異なるのか?を明らかにする。原腸陥入開始時に基底膜に穴をあけ、あるいは基底膜の間隙を広げて、胚の内側に潜り込む最初の細胞(1~数細胞)を同定するとともに、他の予定中・内胚葉の集団(多数の細胞集団)との違いを明らかにする。さらに、リーダー細胞を特徴付ける遺伝子の機能に介入することで、どういった仕組みで原腸陥入が開始されるのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
原腸陥入を開始させる細胞を同定するために、原腸陥入が開始される6日目胚のエピブラストの細胞を可視化し、その挙動をライブイメージングで観察することをおこなった。ライブイメージングによって、個々の細胞の挙動を区別して追跡することが可能となった。この手法によって、原腸陥入時にエピブラスト層から、中内胚葉層へ移動する最初の細胞を捉えることができた。さらに光刺激によってその細胞を標識 することに成功した。標識した細胞を単離して、他の細胞と異なる遺伝子発現がないか解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
初期胚発生には、体軸(前後軸・左右軸など)の決定や原腸陥入など「対称性の破れ」となる局面が多く存在する。いずれもが「わずかな数細胞の変化」が「大多数の細胞の変化」を引き起こす現象である。原腸陥入に関するこれまでの研究の多くは、後者の大多数の細胞の変化(移動)についてであり、その結果、原腸陥入する細胞に共通した仕組みが明らかになりつつある。一方で、それらを引き起こす最初の細胞に注目した例はほとんどない。 そこで本研究では、原腸陥入する最初の細胞を研究対象として、それに続く細胞との違いを明らかにする。本研究は、「わずかな数細胞」によって主導される生命現象を理解するための研究モデルとなる。
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