研究課題/領域番号 |
21K19345
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 公益財団法人微生物化学研究会 |
研究代表者 |
柴崎 正勝 公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 所長 (30112767)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ナイトレン / 原子効率 / 環境調和型反応 |
研究開始時の研究の概要 |
ナイトレンはオクテット則を満たさない高反応性活性種であり,不活性炭素-水素結合の官能基化に代表される高難易度化学変換に用いられてきた.しかし,その高反応性ゆえに活性種の生成には化学量論量の酸化剤による前駆体の活性化も正当化されてきた.本萌芽研究では,このような目的物以上に活性化剤由来の副生成物を伴う現状を打破するべく,酸化剤フリーのナイトレン生成法の開拓を狙う.具体的にはイミンとナイトレンが異性体である関係に着目し,ナイトレンへの異性化を促進する触媒反応の開発を行う.
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研究成果の概要 |
本萌芽研究ではナイトレン前駆体の構造多様性の低さに着目した。汎用されるカルバモイルナイトレンやサルファモイルナイトレンとは異なる,アルキルナイトレンの性質・反応性に関する理解を深めることで,酸化剤フリーのナイトレン生成法の開拓を目的とした。既に実験化学的手法により見出していたアルキルナイトレン生成法を計算化学的アプローチによりに再度検討することで,アルキルナイトレンの基底電子状態に関する知見を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの生理活性物質が窒素原子を有することから,ナイトレンを用いた窒素導入反応の開発が盛んに行われてきた。しかしナイトレン生成は化学量論量の酸化剤を金属触媒存在下に作用させる必要があり,環境負荷の観点から望ましいプロセスとは言えない。本研究で得られたアルキルナイトレンの電子状態に関する新たな知見は,酸化剤の添加を必要としない環境調和性に優れたナイトレン生成法を今後実現するに向け,重要な第一歩となる。
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