研究課題/領域番号 |
21K19354
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
北澤 荘平 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90186239)
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研究分担者 |
北澤 理子 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (00273780)
原口 竜摩 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00423690)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | メチル化シトシン / in situ hybridization / 組織細胞化学 / 病理診断 / 再生医療 / Padlock probe / PCR / エピジェネティクス / DNAメチル化 / 組織化学 / 破骨細胞 / 精子形成 / 悪性腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題においては、DNAメチル化を中心としたエピジェネティクス制御機構を形態学的研究へと広く展開させる可能性を持つ、きわめて独創的な実験方法の開発を目指すものである。申請者らは、メチル化シトシンの検出には、メチル化シトシンと相補的な位置のプローブとなるDNAの中のグアニンに標識を行い、選択的かつ強固に錯体形成したプローブを常温でpadlock probe伸展反応によるDNA増幅を行い、組織切片上で形態を温存しつつ、DNA伸展中に標式核酸をとりこませるという独創的で斬新な方法の開発を目指しており、その成果は直ちに発生学、再生医学、加齢研究、癌研究へと広領域に分野横断的な応用展開が期待できる。
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研究成果の概要 |
現在iPS細胞を用いた再生医学、加齢研究への応用研究が急速な展開を示す一方で、遺伝子のre-programming現象の詳細やagingについては手探りの状態が続いている。メチル化シトシンを中心とするエピジェネティクス解析を、非病変部や血管などの正常構造を含むヘテロな材料に対して、生化学的手法のみで遂行することの限界を示している。代表者らは、組織細胞構造を保ったまま、特定塩基配列に存在する地と新メチル化をICONプローブとrolling circle amplification法を用いて「形態学に即したエピジェネティクス研究」という新たな研究分野の開拓を、この研究費により推進することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果は、これまでの組織化学的手法では、解析不可能であった遺伝子の特定部位のメチル化シトシンの有無を組織切片上で同定する事を可能とした。病理組織学的な診断手法の確立、再生過程におけるエピジェネティクス制御機構のre-programming現象の詳細、発生過程における遺伝子刷り込み現象や組織・器官形成の多様性とメチル化との関連、さらには癌をはじめとする種々の病理病態におけるエピジェネティクス制御機構の破綻、加齢におけるミトコンドリアのDNAメチル化についての解析など、広い範囲の研究、診断、臨床医学に対して、分野横断的に展開させることが可能であり、その研究成果の適応範囲はきわめて広範である。
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