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新規単球の分化制御機構と機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K19386
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関東京薬科大学

研究代表者

平位 秀世  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (50315933)

研究分担者 横田 明日美  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (00571556)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード単球 / 生体防御 / 分化 / 転写因子 / 炎症 / 代謝
研究開始時の研究の概要

申請者らは、造血及び脂質代謝制御に関わる転写因子C/EBPβのノックアウトマウス内でこれまで単球として定義されている細胞の中に異常に増加している全く新しい細胞集団を発見した。この「新規単球」は野生型マウスにも存在し、in vitroで貪食能と抗原提示能を有する他、マウスの絶食負荷によって大幅に増加することを見出した。これらの結果は、新規単球が生体防御と全身の代謝を結び付けるような、従来の単球とは全く異なる新たな機能を備えている可能性を示唆する。本研究計画では、この新規単球の分化を制御する分子メカニズム及び新規単球の生理学的意義や、様々な疾患の病態形成における機能的意義を明らかにする。

研究成果の概要

単球は、生体防御のみならず、様々な疾患の病態形成においても重要な役割を果たしている。マウスでは、従来からLy6C+単球とLy6C-単球が単球の亜集団として同定されていた。我々は新たにCD135を発現する単球亜集団を発見した。このCD135+単球は、細胞表面抗原の発現や網羅的な遺伝子発現プロファイルに加えて、機能的にも従来型単球と樹状細胞の特徴を併せ持つ。また、共通単球前駆細胞には由来せず、従来型単球とは異なる分化経路をたどり、従来型単球との相互転換も無かった。これらの所見から、CD135+単球は新規の単球亜集団であると考えた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

単球は、生体防御においても、炎症やがんをはじめとした様々な病態形成においても重要な役割をしており、その機能の正確な理解は、疾患の病態解明や予防法・治療法の開発において必須の情報である。本研究で同定したCD135+単球は、従来型単球とかなり異なる機能を有しているにも関わらず、これまで同一細胞として取り扱われてきている。CD135+単球の同定によって、各単球亜集団の正確な機能分担についての理解が進むことが期待される。今後、CD135+単球の生理学的意義・ヒトでのカウンターパートの同定などが求められる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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