研究課題/領域番号 |
21K19516
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武冨 紹信 北海道大学, 医学研究院, 教授 (70363364)
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研究分担者 |
北村 秀光 東洋大学, 理工学部, 教授 (40360531)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | DGKα / 抗がん剤耐性 / エピゲノム制御 / がん治療 / 肝がん / 胃がん / がん / 治療抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療における抗がん剤抵抗性の分子メカニズムは解明できていない点も多い。本研究において、脂質関連メディエーターであるジアシルグリセロールをホスファチジン酸に変換する細胞シグナル伝達経路の重要な調節因子の一つであるDGKαのがん治療抵抗性における役割を明らかにするとともに、DGKα発現制御メカニズムとしてエピゲノム制御関連因子を解析することにより、標準治療では十分な治療効果が認められない消化器がんを制御することを目的とする。得られた情報・知見をもとに、消化器がんを対象としたDGKαのエピゲノム制御を標的とする、既存の方法とは異なる視点からの次世代型がん治療法開発に貢献する基礎的検討を行う。
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研究成果の概要 |
DGKαは多種のがん細胞の増殖因子として機能することが知られている。我々は肝細胞がんをはじめとして、各種の消化器がん細胞株において、殺細胞性抗がん剤の刺激によってDGKα発現レベルが上昇することを見出した。その結果からDGKαはがん細胞における抗がん剤耐性に関与する可能性を考え、そのメカニズム解明を目的とした。がん細胞株における脱メチル化処理はDGKα発現を上昇させることがわかり、DGKα発現にはエピゲノム変化における制御が一因する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化器がん治療における問題点の一つである抗がん剤耐性を克服するための耐性化メカニズムの一端を解明する研究成果であり、新規治療法および治療薬開発を目指した基礎的なエビデンスを構築した。
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