研究課題
挑戦的研究(萌芽)
重症の短腸症候群に対する唯一の根治療法となりうる小腸移植は,小腸の他の臓器に比して強い拒絶反応のため移植後の管理に難渋しており,実施例はごく少数に限られている.本研究では,自己の小腸由来細胞を移植細胞として用いることにより,生涯の免疫抑制を要さない新規移植療法の開発を目指し,短腸症候群モデル動物における知見の創出とヒトへの応用へ向けた研究基盤の構築を目的とする.
これまで細胞移植の対象としてきた短腸症候群モデルラットの切除腸管長や部位の変更、周術期管理の改善によって、移植組織解析効率の上昇へとつながった。小動物レベルにおける移植先組織の移植前処置の条件の改変し、その結果を大動物へと応用した。同様にex vivo、in vivoでの課題抽出によって、従来は困難であった大動物レベルでの上皮剥離効率向上へとつながった。本研究によって,ヒトへの応用へ向けた研究基盤が構築された。
これまでにない新しいコンセプトでの腸管への小腸由来細胞移植の研究開発を行う上で、短腸症候群モデル動物における知見の創出は重要である。また、短腸症候群に対する免疫抑制を要さない新規移植療法の開発を目指す上で、ヒトへの応用を見据えた挑戦的な研究展開に欠かせない大動物実験の研究基盤が構築されたことは、今後の小腸由来細胞移植の大動物コンセプト確認や安全性の検証のために重要な意義をもつ。今後の研究への活用が期待される。
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すべて 雑誌論文 (21件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (35件) (うち国際学会 16件、 招待講演 5件)
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