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ヒトiPS細胞由来網膜神経節細胞と人工篩状板移植による網膜視神経再生

研究課題

研究課題/領域番号 21K19548
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

中澤 徹  東北大学, 医学系研究科, 教授 (30361075)

研究分担者 小林 航  東北大学, 大学病院, 助教 (20646442)
佐藤 孝太  東北大学, 医学系研究科, 助教 (50732327)
Sharma Parmanand  東北大学, 大学病院, 准教授 (80451623)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード網膜神経節細胞移植 / ヒトiPS細胞由来網膜神経節細胞 / iPS細胞由来網膜神経節細胞 / 網膜神経節細胞 / iPS細胞 / 移植医療 / 緑内障 / 視神経 / iPS / 再生医療
研究開始時の研究の概要

生体に使用可能な素材にMEMS技術を応用して微細構造の工夫と人工篩状板を組み合わせたインプラントを作製し、培養下でインプラント上にトポグラフィーを維持し、十分な軸索伸長と双極細胞とのシナプス形成を加速する遺伝子改変をした高密度iPS-RGCの移植片を作成プレートごと眼内移植を行い、iPS-RGCから伸長した軸索が人工篩状板を通過して瘢痕化した視神経乳頭内を貫くことを試みる。

研究成果の概要

ヒトiPS細胞に対して網膜神経節細胞の特異的マーカーであるPou4F2遺伝子へのGFP蛍光標識をCrispr/cas9の技術を利用してゲノム編集を行った。分化誘導した立体網膜組織の内層でGFP蛍光の発現を認め、凍結切片での免疫染色でも抗GFP抗体と抗BRN3抗体の共染色を認めていた。この立体網膜組織から単離したヒトiPS-RGCをExplant cultureしたマウス網膜へ播種して生着を確認したところ、播種5日目の免疫染色でマウス網膜上に神経突起を有するGFP陽性細胞を確認することが出来た。ヒトiPS-RGCをマウス硝子体へ細胞注入を施行したが、1週間後の眼底にGFP陽性細胞は認めなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

緑内障は、眼圧や環境要因に加えて遺伝要因が発症に関与する多因子疾患であり、網膜神経節細胞死により視野障害が生じる。中途失明原因の第一位であるが、眼圧下降治療以外に有効な治療がなく、眼圧下降治療に対して抵抗性を示す患者への新規治療法の開発は急務である。その一つとして失われた網膜神経節細胞を補充するヒトiPS細胞由来網膜神経節細胞(iPS-RGC)移植が挙げられる。本研究では、ヒトiPS-RGCをマウス網膜上へ播種した際に神経突起伸長を有して生着することが確認出来た。この研究結果からでは異種間の拒絶反応が生じない可能性があり、臨床応用する際にHLAを適合せずに移植出来る可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-07-13   更新日: 2024-01-30  

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