研究課題/領域番号 |
21K19558
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
溝上 敦 金沢大学, 医学系, 教授 (50248580)
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研究分担者 |
泉 浩二 金沢大学, 附属病院, 講師 (80646787)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / 肝転移 / 肝間質細胞 / 間葉上皮移行 / 前立腺癌 / 去勢抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺癌細胞はアンドロゲン除去療法が行われるが、多くの症例で無効=去勢抵抗性前立腺癌(castration-resistant prostate cancer: CRPC)となる。最近、AR陽性でありながらPSAが全く発現していないCRPCやAR自体が発現しないCRPC、すなわちARIPが増加している。肝転移の出現はARIPの特徴であり予兆でもありARIP増悪の起点と考えられる。本研究では微小肝転移を想定し、肝間質細胞やKupffer細胞と去勢の有無による前立腺癌細胞との相互作用を詳細に解析することによって、肝転移微小環境にARIPへの変化を誘導するスイッチが存在することを明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヒト前立腺癌細胞株LNCaPおよびC4-2Bとヒト肝間質細胞株Fa2N-4の共培養では、前立腺癌細胞の増殖が促進されたがごく軽度であった一方、前立腺癌細胞の遊走は非常に大きく促進された。ARをノックダウンさせたものと共培養するとこの遊走能は低下した。共培養上清における分泌蛋白においては、midkine、CCL20、CXCL12の分泌が亢進していた。血管内皮への接着に関与するCD44は去勢抵抗性タキサン耐性細胞で発現が亢進した。前立腺癌細胞がひとたび肝に達すると、ARシグナル遮断下では遊走能が低下し間葉上皮移行を起こし定着しやすくなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強力な新世代AR標的薬が開発され、ARシグナルを究極的に抑制できるようになった結果、ARシグナルが増殖に全く関与しない新世代AR標的薬耐性前立腺癌細胞が生命予後を規定する時代が到来している。本研究の結果、ARシグナルに依存しない、タキサン耐性を有するような状態になった前立腺癌細胞は、肝転移を起こし、さらに定着する機構が存在する可能性が示された。本機構は進行前立腺癌に対する新たな治療ターゲットとなることが期待される。
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