研究課題/領域番号 |
21K19572
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
阿部 康二 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 院長 (20212540)
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研究分担者 |
山下 徹 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60644408)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | IDOLマウス / in vivo imaging / 慢性脳低潅流 / 脳虚血 / 脳内炎症 / 脳梗塞 / in vivo イメージング / 慢性脳低潅流モデル / APP23マウス |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまで脳梗塞モデルやALSモデルのin vivo光イメージング解析を行い報告してきた。本研究では近年開発された脳内炎症を評価できることを可能にしたIDOLマウスを用いて、血管性障害を伴った認知症モデルマウスの新たな脳内炎症・病態分子イメージング技術の確立が目的である。本研究計画では、主に以下の2つの研究を行う。 1). IDOL/APP23ダブルトランスジェニックマウスの慢性脳低潅流モデルを作製し、大脳皮質におけるLucの発現を経時的に観察する。 2). 上記疾患モデルで各種治療薬剤やiPS/iNS細胞移植などの神経再生療法を行った際の治療効果解析を行う。
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研究成果の概要 |
IDOLマウスの脳梗塞モデルを作成し、脳梗塞急性期の脳内炎症を経時的な評価を行った。ルシフェラーゼシグナル自体の検出はできており、現在、検討数を増やして解析を進めている。今後、ロータロッド運動機能評価もあわせて経時的に行い、各タイムポイント5匹ずつ還流固定後、免疫組織学的解析もおこなう。Nissl染色とともに各種酸化ストレスマーカーを組織学的にも評価し、その結果をまとめて英文雑誌に論文発表する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規に開発されたIDOLマウスに応用することで、新たに血管性障害を伴った認知症における脳内炎症の空間的な分布や程度をin vivoで画像化(可視化)する新たなイメージング手法を挑戦しようとする点で大変意義深い。また超高齢化社会を迎えた日本において今後大きな問題となってくる血管性障害を伴った認知症の病態の理解および有効性の高い治療法を開発する上でも極めて意義深く普遍性が高いと考える。
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