研究課題/領域番号 |
21K19597
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩山 智明 大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (80757865)
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研究分担者 |
村上 伸也 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70239490)
小椋 俊彦 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 上級主任研究員 (70371028)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 石灰化 / 基質小胞 / オルガネラ / リソソーム / ミトコンドリア |
研究開始時の研究の概要 |
骨や歯といった硬組織が形成される初期過程では基質小胞とよばれる微粒子が形成・分泌されることが必須ですが、そのメカニズムは不明な点が多く残されています。我々はこれまでに基質小胞がリソソームに形成され、細胞外に分泌されることを明らかとしました。そこで本研究では、細胞内から基質小胞をリソソームごと迅速に単離する新技術を用いて、基質小胞の解析を進めるとともに、基質小胞を用いた治療法の開発を目指します。
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研究成果の概要 |
本研究では骨組織形成の初期過程において重要な役割を担っている基質小胞について、その性状解析と形成メカニズムの理解を進めることを目的に、培養骨芽細胞およびマウス生体から単離した細胞から、基質小胞の形成オルガネラであるリソソームを単離・解析した。その結果、基質小胞がミトコンドリアとリソソームの相互作用によって形成されていることが示唆された。加えてマウス生体から基質小胞を特異的に単離できる手法が開発された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、硬組織形成初期過程の基本的なメカニズムである基質小胞の形成機序の一端が解明された。さらに基質小胞を生体から単離・解析することが可能になったことから、さらなる研究を通じて、近年、組織再生効果が注目されているエクソソーム同様に、基質小胞を生物学的製剤として応用する、骨関連疾患に対する新たな治療法開発にも繋がる基盤情報を提供するものと期待できる。
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