研究課題/領域番号 |
21K19669
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
吉田 俊子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60325933)
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研究分担者 |
小笹 寧子 京都大学, 医学研究科, 助教 (30467485)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 循環器疾患 / 心臓リハビリテーション / 心不全 / 遠隔心臓リハビリテーション / 自己管理支援 / 高齢心不全患者 / 遠隔心臓リハビリ |
研究開始時の研究の概要 |
急増する高齢心不全患者の疾病管理には、運動療法や患者教育を含む包括的な心臓リハビリテーション(心リハ)が重要である。しかし、我が国の心不全患者の外来心リハ実施率は極めて低く高齢心不全患者は、症状も多様で遠隔での自己管理が困難であることから、高齢心不全患者の遠隔心リハにおける自己管理支援プログラムの開発を行う。
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研究実績の概要 |
心臓リハビリテーションに携わる、医師、看護師、理学療法士を対象として3施設で実施したフォーカスグループインタビューの結果から、高齢心不全患者への遠隔自己管理支援に対して、独居高齢者は早期受診が難しいこと、生活そのものに支援を要する状態であること、健康レベルや健康意識の差により可能な運動療法の個人差が大きいことが示された。また、在宅サービスにつながらないケースでの生活把握の困難さや、在宅サービスとの情報共有が不十分であることが示された。遠隔介入には、病状変化や生活を捉えるためのモニタリング、社会活動の維持を目的とした在宅サービスの充実、医療と福祉のサービスの連携強化を期待していたが、課題として人的資源の不足、支援が必要な高齢者ほど環境が不足、遠隔サービスの高齢者に対する効果の不確かさであった。これらを踏まえ、高齢心不全患者の遠隔心臓リハの自己管理プログラムの要素と教育内容、教育方法の検討を行った。 また、スウェーデンのサールグレンスカ大学病院にて実施されているThe Remote Exercise SWEDEHEART studyのグループベース運動中心型遠隔心リハを視察し、適切な運動量をサポートし、グループ単位で参加するグループベース運動中心型遠隔心リハ方式での自己管理支援についての可能性を検討した。高齢者に対する遠隔心リハでの自己管理支援は、在宅サービスとの連携が重要であり、多様な高齢者の健康レベルや認知機能に応じて、遠隔心リハの対象と目的とサービス内容を整理する重要性が示された。
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