研究課題/領域番号 |
21K19712
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
近藤 徳彦 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
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研究分担者 |
笠間 敏博 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (00564717)
井上 芳光 大阪国際大学, 人間科学部, 名誉教授 (70144566)
藤井 直人 筑波大学, 体育系, 助教 (00796451)
天野 達郎 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60734522)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 汗塩分 / Wearable Sodium Sensor / QOL / 汗成分 / wearable sodium sensor / 汗の量 / 汗の成分 / フレッシュな汗 / 発汗量 |
研究開始時の研究の概要 |
進化の過程で獲得した人の汗は高温下での安静時や運動時の体温維持,日常生活での皮膚の健康と密接に関わり,我々の生活の質(QOL)を支えている.社会的問題である熱中症予防にはこの機能をどのように改善するかが重要となる.発汗機能は汗の量と質の両面から検討する必要があるが,これまでの分析では次の課題があった. 1)フレッシュな汗の成分の絶対値が測定できない. 2)汗の量と汗の成分の絶対値を短い間隔で,同時に,また,同じ部位(皮膚)から計測できない. これらの課題を解決するために新しい発汗測定のデバイスを開発し,従来の方法との比較からこのデバイスの有効性を検討する.
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研究実績の概要 |
我々の生活の質(QOL)を支えている発汗機能は汗の量と質の両面から検討する必要があり,後者は汗に含まれる成分(塩分など)で,出た汗を効率よく蒸発させ,また,体液の恒常性維持に大きく関連している.しかし,方法論的な問題から,1)フレッシュな汗の成分の絶対値が測定できない,2)汗の量と汗の成分の絶対値を短い間隔で,同時に,また,同じ部位(皮膚)から計測できない,という課題があり,発汗研究の推進を妨げている.本研究は人のQOLに大きく貢献する発汗機能の新しい評価方法を検討した. 1)フレッシュな汗の量と成分の絶対値を同時に測定する方法の開発(研究I):溝が皮膚面のみついているシリコンプレートを作成し,皮膚に密着した.汗は溝を通りピペット状の容器に貯まり,この容器に貯まった汗の量と成分を一定間隔で分析した.27°C・50%に設定された環境試験室で膝から下を湯(42°C)に50から60分間浸し,体温上昇により汗を引き起こした.シリコンプレートへの密着を工夫し,プレートと皮膚の境にコロジオンを用い,他の箇所からの汗がプレート内に入らないようにした.以前より汗量の値が従来の方法(カプセル法)に近くなったが,やはり,10から15%程度は汗の量が多くなった. 2)新デバイスによる下肢温浴時の汗の量と成分(質)の測定(研究II):皮膚に出た汗の成分を直接測定できるWearable Sodium Sensor(ウェラブルNaセンサー)を開発し,それを特殊なカプセル内に配置し,汗成分を直接測定した. 汗採取のカプセルの形状等を薄くし,少ない汗でもセンサーが感知できるように工夫したが,汗の量を十分に採取できなかった.今後はカプセルのさらなる改良,あるいは,カプセルを用いず,直接センサーを皮膚に密着させる方法についても検討していく必要がある.
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