研究課題/領域番号 |
21K19716
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
異島 優 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 准教授 (00457590)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | アルブミン / 未病マーカー / 超硫黄分子 / 酸化ストレス / 腎疾患 / 肝疾患 / 超硫黄 / 予防医療 |
研究開始時の研究の概要 |
健康科学の領域において、あらゆる疾患に対する予防医学の発展は極めて重要な課題である。炎症疾患や癌、動脈硬化、虚血性疾患などの多くの疾患は、酸化ストレスと密接に関わっており、酸化ストレスに対する生体恒常性維持機構の破綻がこれら酸化ストレス関連疾患の発症に繋がると理解されている。そのため、この恒常性維持機構の抗酸化防御力(=未病マーカー)が測定できれば、これら疾患の発症予防や早期発見に繋がるが、これまでにそのような疾患横断的な未病マーカーの報告は皆無である。そこで、本研究では世界初の疾患横断的な未病マーカーの開発に挑戦する。
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研究成果の概要 |
炎症疾患や癌、動脈硬化などの多くの疾患は、酸化ストレスと密接に関わっており、酸化ストレスに対する生体恒常性維持機構の破綻がこれら酸化ストレス関連疾患の発症に繋がる。そのため、この恒常性維持機構の定量化(未病マーカー)ができれば、これら疾患の発症予防や早期発見に繋がるが、これまでにそのような報告は皆無である。本研究では、未病マーカーとしてのアルブミン結合型超硫黄分子に着目した。その結果、アルブミン結合型超硫黄分子は、健常人では高い濃度に維持されており、病態発症に応じ、低値を示すことを明らかにした。また、このアルブミン結合型超硫黄分子の簡便な測定法も確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康科学の領域において、あらゆる疾患に対する予防医学の発展は極めて重要な課題であり、本研究成果は、ある程度の疾患横断性を兼ね備えた未病マーカーの候補としてアルブミン結合型超硫黄分子を同定した。このことにより、酸化ストレスを伴う疾患の発症や早期発見が可能になり、炎症疾患や癌、動脈硬化での死者数を減少することが可能になるとともに、昨今の医療経済的問題解決にも繋がる画期的な研究成果であり、社会的意義は極めて大きいと考えられる。
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