研究課題/領域番号 |
21K19740
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴田 重信 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10162629)
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研究分担者 |
田原 優 広島大学, 医系科学研究科, 准教授 (80707399)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 体内時計 / 夜型 / カフェイン飲料 / 夜食 / エピジェネティック / 時間栄養学 / 朝型夜型 / マウス |
研究開始時の研究の概要 |
本申請では、生活習慣変化による時計変化とDNAメチル化の関係を見出すことで、生活習慣 x エピジェネテクス x クロノタイプという新たな学術テーマの芽生え研究結果を得られると考える。健康科学として、生活習慣⇒エピジェネティック修飾という考えは未開拓であり、今後の展開が大いに期待できる。これまでエピジェネティックな変化は簡単には起こらないと考えられていたが、光条件による修飾、夜勤による修飾など、思った以上に生活習慣でDNA修飾が変化する。本実験計画のように事例を積み上げることで、健康に不利である夜型を、エピジェネティックな調節を介して改善できる可能性を見出すことである。
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研究成果の概要 |
行動リズムの昼行性や夜行性を人為的に作成できる可能性、そのことがエピジェネティクに起こるか可能性についマウスの実験を行った。カフェインの大量の一過性投与が活動リズムの夜型化を引き起こし、人工甘味料を加えて飲みやすくしたカフェインの慢性投与がマウスの行動のフリーランニングを引き起こした。 次にヒトを対象調査研究から夜型化と夜食の関係を、発達期の3-8歳を対象に調べることにより、ヒトの夜行性の可能性について考察した。まず、幼児や低学年の小学生でも30%程度が夜食摂取で夜型化していた。また、夜型の子供ほど液晶画面を夜間に観ていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、カフェイン飲料の摂取条件を誤ると、体内時計に異常をもたらし、夜型化を助長させる可能性に注意すべきであることが分かった。このことをヒトの社会生活で考えると、カフェイン飲料の大量摂取や長期間摂取は体内時計に悪影響を及ぼす可能性が示唆された。また幼児期からの夜食習慣は、エピジェネティクな影響を通して、夜型化の固定の危険性を指摘できた。保育形態では、幼稚園に比較して保育園群は液晶画面を夜遅く使用することで夜型化が進み、夜食を摂るチャンスも増える可能性が示唆され、保育園では夜食摂取をより注意する必要がある。
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