研究課題/領域番号 |
21K19820
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
石垣 陽 電気通信大学, 国際社会実装センター, 特任教授 (50723350)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | トレーサガス / ポストコロナ / リスク可視化 / アイドル / エンタテイメントコンピューティング / 感染症対策 / 行動変容 / クラスター / 実地疫学 / アウトブレイク / COVID-19 / ライブハウス / 換気回数 / 社会合意形成 / データに基づく政策 / ガイドライン / ガイドブック / エアロゾル感染 / マイクロ飛沫 / 集団感染 / 楽屋 / ナッジ / 映像演出 / 演劇学 |
研究開始時の研究の概要 |
感染症クラスターの発生リスクが高まるような文化芸術活動において、運営者と観客が満足する形で適切な空気調和を実現するための、効果的な環境測定~情報提示方法を確立する。そのため、1.CO2/PM2.5トレーサによる換気量迅速診断パッケージの開発、2.運営者・行政を巻き込んだ大規模フィールド調査、3.三密回避行動を促すCO2濃度情報提示デバイスの実証を行う。
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研究成果の概要 |
感染リスクが高い都市活動での適切な空気環境実現を目指し、IoTセンサ技術・演劇学・空調学を融合した学際的アプローチにより、①CO2/PM2.5トレーサガスを用いた換気量迅速診断パッケージの開発、②運営者・行政を巻き込んだ大規模フィールド調査、③CO2濃度情報提示による三密回避行動促進、に取り組んだ。 研究成果は、ライブイベントでのCO2濃度可視化実証実験や、高齢者施設・学校等でのクラスター原因究明を通じ、感染症対策ガイドライン策定に反映され、国民の意識・行動変容に大きく貢献した。また、病院・福祉施設での継続的な調査・提言、CO2可視化装置など研究成果の社会実装も進め、学術論文も出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、CO2やPM2.5をトレーサーガスとして用いた換気量の迅速診断や、CO2濃度の可視化による行動変容の促進など、感染症対策における新しい環境測定・可視化手法を確立した点にある。また、研究成果が政府の対策ガイドラインの策定や、メディアを通じた国民の意識・行動変容に大きく寄与し、ライブイベントや高齢者施設、学校等での感染クラスター対策に貢献した点で、社会的意義も高いといえる。 CO2可視化装置の社会実装や、病院・福祉施設への継続的な調査・提言など、研究成果の社会への還元も積極的に行わ、学術的のみならず社会的にも大きなインパクトを持つ研究であったと言える。
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