研究課題/領域番号 |
21K19830
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分62:応用情報学およびその関連分野
|
研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
藤木 淳 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10457418)
|
研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 距離 / イメージ / 計算式 / 鏡 / メタマテリアル / 立体構造 / メディア芸術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、視線距離に応じて閲覧者に異なるイメージ像を提示可能とする表現手法の開発を目指す。具体的には、両面に反射特性を持つ平面板を一定間隔で横一列に並べることで合わせ鏡を連続的に配置し、背面方向から任意のパターン模様を提示する立体構造を用いる。本研究は、1年度目に「立体構造のCGシミュレーション」、2年度目に「実装検証により視線距離と模様パターンの関係性を数式による記述」を遂行する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、視線距離に応じて閲覧者に異なるイメージ像を提示可能とする表現手法の開発を目指します。本研究では両面に反射特性を持つ平面板を一定間隔で横一列に並べることで合わせ鏡を連続的に配置し、背面方向から任意のパターン模様を提示する立体構造を用います。研究の結果、立体物から鑑賞者までの距離と立体構造のパラメタから、適切にイメージを提示するパターン模様の該当箇所を特定する数式を導きました。また、求めた数式に基づき造形した立体構造物の実践によりその効果の再現性と、立体構造物の正面位置から横方向に移動した際に見え方が大きく変化するという手法の限界の範囲を確認しました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視線距離に応じたイメージ像の提示については、距離センサや距離画像が取得可能なデバイス装置の利用することで生活支援やアート・エンタテインメント分野等において応用されています。一方、心理学分野におけるハイブリッドイメージは空間周波数に対する人間の知覚特性を利用し、異なる空間周波数を持つ複数のイメージを合成することで視線距離に応じて異なるイメージを閲覧者に知覚させますがその効果は閲覧者の視力に効果が依存します。こうしたなか、本研究は閲覧者の視力に依存せず、対象から任意の距離だけ離れた閲覧者に意図するイメージ像を提示可能とする表現手法を開拓することで有効な情報提示が可能になる意義があります。
|