研究課題/領域番号 |
21K20063
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0104:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
松井 歩 弘前大学, 人文社会科学部, 助教 (10910581)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会-生態システム / 小規模漁業 / 漁業地域変化 / 縮小再編成 / 縮小再編成期 / フィールド観測 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,現在縮小再編成期にある日本の小規模漁業が経験する社会-生態的変化およびそれらに対する小規模漁業の適応プロセスを明らかにしようとするものである.日本の小規模漁業は人口減少や高齢化,市場の変化といった現代的な諸問題に直面し,構造的に縮小再編成期にあるといえる.一方でその進行はローカルな自然的,社会・文化・経済的状況によって多様である.本研究では学際的研究領域である社会-生態システム研究における議論・諸概念を援用しながら,日本の小規模漁業が直面する社会的・制度的変化と資源・環境の動態を併せて統合的に議論するための理論的基盤および研究モデルの基盤構築を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では中長期的な動向の把握,そして,自然環境に関わるミクロかつ量的なデータ取得と質的な村落調査のデータ取得を組み合わせることで,現代日本における漁業地域の変化を捉える研究を実施してきた.本研究の成果は現代的な縮小再編成期の日本における漁業地域の構造変化を社会と自然の関係の動態の中に位置づける社会-生態システム的観点から検討する理論的・実践的基盤の構築を進めたことである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は地理学において伝統的に検討されてきた人間-環境関係について,学際的な研究枠組みである社会-生態システム研究の視点を接合させながら検討した点に認められる.また,社会的意義として,日本国内における漁業地域の変容に関して,総合的・実証的な1次データに基づいて検討することで,今後の社会的・政策的判断の基盤となる結果を示した点が挙げられる.
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